電動歯ブラシを買ってみて
8020運動
子供の頃だったか、8020運動というものを耳にしたことがある。
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動だ(日本歯科医師会)。
永久歯は全部で32本(「智歯」、いわゆる「親知らず」を除くと28本)あるが、そのうち20本以上あるとほとんどの食べ物を噛み砕くことができるから「20本以上保とう」、ということのようだ。
なおminoriの場合、親知らずが「水平埋伏智歯」といって横向きの状態で生えていた。社会人になる前に4本とも抜いてしまったので残った永久歯は28本だ。
歯を失う原因
20本以上を保持したい歯。では歯を失う原因は何なのだろうか。
我々が歯を失うのは多くの場合歯科医院での抜歯によるようだ。
なので抜歯の原因の内訳をみれば、歯を失う原因が見えてくる。
その抜歯の原因であるが、厚生労働省によると多いものから順に、歯周病、虫歯、破折、埋伏歯、矯正となるようだ。
歯を守るために
抜歯の二大原因となる虫歯、歯周病の予防が重要となる。
定期的な歯科健診、ダラダラ食べをしない、といった注意点のほか、歯磨きに関しては奥歯の溝、歯と歯茎の境目、歯と歯の間をしっかりと磨くといったことが重要になる。
(※歯と歯の間については歯磨きのほか、デンタルフロスなどの使用が望ましい。)
歯磨きの重要性は分かっているつもりだが、自分は結構な面倒臭がり屋だ。
寝る前には歯を磨かねばならぬと分かってはいるが、ついつい後回しにしてしまう。
また、やっと磨き始めたかと思えば新聞やスマートフォンの画面と睨めっこし、気付けば延々と同じ個所を磨いていたりする。
週末など時間にゆとりがある時は念入りに磨くのだが、鏡で確認してみると結構歯垢が残っていたりする。
これでは到底「8020」を達成できそうにない。。
電動歯ブラシ
危機感を覚えた自分は何かいい手立てはないかと考えた。そこで思い出したのが電動歯ブラシの存在だ。
ただ以前、電動歯ブラシは歯茎に悪いといったようなことを耳にしたような気がしていた。健康のためにと電動歯ブラシを買って、かえって健康を損ねてしまっては元も子もない。
興味はあるもののなかなか買うに至らなかったが、親戚に歯科医師がいたので、先日電動歯ブラシについて尋ねてみた。すると音波式の電動歯ブラシならいいのではないか、との回答が。
早速インターネットで検索してみる。色々あったが、Panasonicが販売している音波振動歯ブラシのDoltz(ドルツ)が目に留まった。
モデルは色々あったが、EW-DL38‐Aを選択した。8900円ほどであった。
上位機種になると自分の磨き方を評価してもらえる機能なども備わるようであったが、そこまでは要らないかなと思い、このモデルにした。
個人的に気に入ったのは30秒毎に一瞬停止してくれるという機能。
これにより、上下左右の4区画を30秒毎に切り替えて概ね均等に磨くことができる。手で磨いていた頃の磨きムラとはもうおさらばだ。
また歯茎に強く当てすぎた時に止まるという、歯茎のダメージを気にしていた自分にとってはありがたい機能もついていた。
飽きっぽい性分なもので、すぐに使わなくなってしまわないかと懸念していたが、Doltzが届いてからというもの毎日使っている(もう50日ほどになった)。歯磨きをサボることも滅多になくなり、歯の表面のざらつきが消えた。
歯ブラシに1万円近く払うとは高い買い物だなと思ったものだが、これで虫歯/歯周病を回避できるのなら健康への良い投資かもしれない。
同じような方がいらっしゃったら、騙されたと思って一度試してみてはいかがだろうか。